診療予約Q&A

外来診療体制について

待ち時間緩和のため、2022年4月より予約数を大幅に増やしました。

それに伴い、原則としてご予約をお取りしてからご来院頂けるよう お願い致します。なお、症状のある方、紹介状をお持ちの方、 当院へ受診されたことのない方はお電話にてご相談ください。

質問
「症状がある方」とは?
回答
・乳腺にしこりがふれる
・乳頭から血が出る
・動悸がする、むくみ、倦怠感(甲状腺)
・不正出血、月経痛、月経過多など(婦人科)
 ※乳房にしこりが触れず痛みのみの場合は月経との関連が大きい可能性があるため通常の予約枠をお取りください。
質問
どのような診療の予約ができるの?
回答
診療科や指定医ごとに診察予約ができます。
複数の診療科の同時予約も可能ですが、その場合は受診されたい全ての診療科を予約して下さい。
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甲状腺

Thyroid

甲状腺検診のご案内

甲状腺検診

1

問 診

問診表に、頚部のしこりや痛み、その他の自覚症状、既往歴、家族歴などいくつかの質問について記入していただきます。

2

視触診

まず担当医師による口頭問診があります。症状を伺ってから視触診を行います。
座った状態で大きさやしこりの有無、リンパ節の状態などを直接触って確認します。
甲状腺機能亢進症では頻脈の症状があるため、脈拍も測ります。

3

超音波

ベッドに横になり首を進展させ検査し易いようにします。首にジェルをつけてブローべという装置を当てて超音波検査を行います。超音波で検査する範囲は顎の下のリンパ節から差事のリンパ節まで行います。
終了後は看護師が暖かいタオルでジェルをふき取ります。
場合によっては超音波で位置を確認しながら穿刺吸引や針生検などを行うことがあります。

当日の検査はこれで終了です。
5~7日後に採血の結果が分かりますので、再度来院していただき、医師より検査結果を説明します。

4

血液検査

甲状腺検査機能を調べるため、医師が症状に応じて指示した項目について採血をして詳しい検査をします。

甲状腺機能検査

測定するのは甲状腺刺激ホルモン(TSH)と、実際に作用を示す遊離型甲状腺ホルモン(FT4,FT3)です。
簡単な血液検査により、甲状腺の機能(正常・亢進・低下)を知ることができます。

甲状腺自己抗体検査

バセドウ病を疑う時には、TRAbを測定することで、甲状腺が刺激されているかどうかを知ることができます。 詳しくはこちら
橋本病を疑う時は、TgAbとTPOAbを測定することで甲状腺に炎症があるかどうかを知ることができます。 詳しくはこちら

超音波(エコー)検査

甲状腺の形や大きさ、甲状腺内部の腫瘍の有無、首のリンパ節のはれがないかをみます。

その他の検査

甲状腺癌の診断のために細胞診(注射針で甲状腺の少量の細胞を吸引して取り出し検査診断する)などがあります。
甲状腺に腫瘍がある場合、細胞診を行うことがあります。

甲状腺の位置

甲状腺は首の真ん中よりやや下、のどぼとけのすぐ下の所にあります。ちょうど、蝶がはねをひろげたような形で、気管の前にまたがっています。正常の場合には外からほとんどさわりません。

甲状腺のはたらき

kojo-1

甲状腺ホルモンを分泌しています。
甲状腺ホルモンは主として身体の新陳代謝を司っています。

kojo-2

脳下垂体から甲状腺刺激ホルモン(TSH)が分泌され、それがさらに甲状腺に作用して甲状腺ホルモン(FT4,FT3)が分泌されます。

甲状腺ホルモン

多い場合…
身体の新陳代謝が活発になりすぎ、甲状腺機能亢進症になります。バセドウ病によっておこることが非常に多いです。
少ない場合…
身体の新陳代謝がにぶり、甲状腺機能低下症になります。橋本病によっておこることが非常に多いです。
※バセドウ病や橋本病はそれぞれ甲状腺自己抗体が原因となる自己免疫疾患の一つです。

バセドウ病

女性に非常に多い病気です。日本の女性では約200人に1人といわれています。
すべての年齢でおこりますが、20~30歳代の比較的若い女性に多くみられます。

甲状腺にあるTSHレセプターに対する自己抗体(TSHレセプター抗体:TRAb)ができてしまい、このTRAbが甲状腺を刺激し、甲状腺ホルモンが必要以上に作られるためにおこります。

【症状】
食べてもやせる
脈が速い
手の震え
イライラする
日焼けしていないのに皮膚の色が黒くなる
息切れ
暑がり
下痢になる
など。

【治療】
<薬物治療>
 薬物(抗甲状腺薬)により甲状腺ホルモンの産生を抑制します。
<アイソトープ治療(放射性ヨード治療)>
 アイソトープが入ったカプセルを内服し、甲状腺細胞を減らすことにより甲状腺ホルモンが正常化します。
<手術療法>
 甲状腺の一部を残し切除することにより甲状腺ホルモンが正常化します。

橋本病

特に女性に多く、40歳以上の女性では13人に1人が橋本病であるといわれています。

甲状腺にリンパ球が浸潤し、甲状腺に障害を与える自己抗体(TRAb・TPOAb)が出現します。その結果、甲状腺細胞が炎症・破壊される疾患です。

【症状】
無気力、物忘れ
疲れやすい
受け答えがゆっくり
顔や眼のむくみ
寒がり
便秘
など。

【治療】
<甲状腺ホルモン補充療法>
不足している甲状腺ホルモン量を補充します。
橋本病の人でも、甲状腺機能が正常であれば治療の必要はありません。
甲状腺機能が低下している場合には妊娠しにくいことがあります。
甲状腺ホルモン剤は胎盤をとおりませんので、胎児に影響はなく、また授乳は普通に行っても赤ちゃんに影響はありません。

甲状腺腫瘍

甲状腺にできるしこりです。
症状は、頚部の腫れ・のどの違和感(飲み込むとき)・声がかすれるなどがありますが、症状がない場合がほとんどです。
エコー検査では良性・悪性の鑑別は困難な場合があるため細胞診や手術を行い、診断をつけます。一部あるいはしこり自体を採取し診断をつけることがあります。

Q&Aよくある質問

質問
検診(検査を含む)の費用はどのくらいかかりますか?
回答
患者さんの症状・診察の所見により検査内容が異なりますが、数千円です。
詳細はお電話にてお問い合わせください。
質問
検査の結果はその日にわかりますか?
回答
超音波・視触診については、所見を総合してその日に説明します。採血の結果がでるまでは5~7日かかります。
質問
甲状腺の病気は女性に多いとききますが、男性にもみられるのでしょうか?
回答
その数は少ないですが、男性にもみられる病気です。甲状腺の病気の中でも代表的な病気は“バセドウ病”と“橋本病”ですが、バセドウ病では女性は男性の4~5倍、橋本病では15~30倍にものぼると言われ、総合的には女性に非常に多くみられる病気です。
質問
入院して治療(手術)をする場合、日数と費用はどのくらいかかりますか?
回答
個人差がありますが、10~30日程の日数を要し、費用は概算で15~20万円程です。